熱中症に気をつけましょう
とても暑い日が増えてきました🌞これから夏本番にかけて気をつけたいのが「熱中症」です。
今日は「熱中症」について詳しく見ていきましょう。
熱中症の症状
症状1:めまいや顔のほてり
めまいや立ちくらみ、顔がほてるなどの症状が出たら、熱中症のサインです。一時的に意識が遠のいたり、腹痛などの症状が出る場合もあります。
症状2:筋肉痛や筋肉のけいれん
「こむら返り」と呼ばれる、手足の筋肉がつるなどの症状が出る場合があります。筋肉がピクピクとけいれんしたり、硬くなったりすることもあります。
症状3:体のだるさや吐き気
体がぐったりし、力が入らない。吐き気や嘔吐、頭痛などを伴う場合もあります。
症状4:汗のかきかたがおかしい
ふいてもふいても汗が出る。もしくは、まったく汗をかいていないなど、汗のかきかたに異常がある場合には、熱中症にかかっている危険性があります。
症状5:体温が高い、皮ふの異常
体温が高くて、皮ふを触るととても熱い、皮ふが赤く乾いているなどの症状も熱中症のサインです。
症状6:呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない
声をかけても反応しなかったり、おかしな返答をしたりする。または、体がガクガクと引きつけを起こす、まっすぐ歩けないなどの異常があるときは、重度の熱中症にかかっています。すぐに医療機関を受診しましょう。
症状7:水分補給ができない
呼びかけに反応しないなど、自分で上手に水分補給が出来ない場合は、大変危険な状態です。この場合は、むりやり水分を口から飲ませることはやめましょう。すぐ医療機関を受診しましょう。
もし、熱中症かなと思うようなサインがあったときは、すぐに応急処置を行い、病院などの医療機関へ連れていきましょう。重度の場合には、すぐに救急車を呼びましょう。
応急処置で大切な3つのポイント
1️⃣ 涼しい場所へ移動しましょう
まずはクーラーが効いた室内や車内に移動しましょう。屋外で近くにそのような場所がない場合には、風通りのよい日陰に移動し安静にしましょう。
2️⃣ 衣服を脱がし、体を冷やして体温を下げましょう
衣服をゆるめて、体の熱を放出しましょう。氷枕や保冷剤で両側の首筋や脇、足の付根などを冷やします。皮ふに水をかけて、うちわや扇子などであおぐことでも体を冷やすことが出来ます。うちわなどがない場合は、タオルや厚紙などであおいで、風を起こしましょう。
3️⃣ 塩分や水分を補給しましょう
できれば水分と塩分を同時に補給できる、スポーツドリンクなどを飲ませましょう。嘔吐の症状が出ていたり、意識がない場合は、誤って水分が気道に入る危険性があるので、むりやり水分を飲ませることはやめましょう。
※救急車を待っているあいだにも、現場で応急処置をすることで症状の悪化を防ぐことが出来ます。
熱中症は命に関わる危険な症状です。決して甘く判断してはいけません。
参考:みんなで予防!熱中症対策シート (一般財団法人日本気象協会)
熱中症の予防と対策
いつでもどこでもだれでも条件次第で熱中症にかかる危険性がありますが、熱中症は正しい予防方法を知り、普段から気をつけることで防ぐことができます。例えば、初夏や梅雨明け・夏休み明けなど、体が暑さに慣れていないのに、気温が急上昇する時は特に危険です。無理せず、徐々に体をならすようにしましょう。
シーズンを通して、暑さに負けない体づくりを続けたり、日々の生活の中で、暑さに対する工夫をしましょう。
🌞 「水分を」こまめにとりましょう
のどが渇いていなくても、こまめに水分をとりましょう。スポーツドリンクなどの塩分や糖分を含む飲料は水分の吸収がスムーズにでき、汗で失われた塩分の補給にもつながります。
🌞 「塩分を」ほどよくとりましょう
過度に塩分をとる必要はありませんが、毎日の食事を通して、ほどよく塩分をとりましょう。大量の汗をかくときは、特に塩分補給をしましょう。ただし、かかりつけ医から水分や塩分の制限をされている場合は、よく相談の上、その指示に従いましょう。
🌞 「睡眠環境を」快適に保ちましょう
通気性や吸水性の良い寝具を使ったり、エアコンや扇風機を過度に使って、睡眠環境を整え、寝ている間の熱中症を防ぐと同時に、日々ぐっすりと眠ることで翌日の熱中症を防ぎましょう。
🌞 「丈夫な体を」つくりましょう
バランスの良い食事やしっかりとした睡眠をとり、丈夫な体をつくりましょう。体調管理をすることで熱中症にかかりにくい身体づくりをすることが大切です。
🌞 「室内を」涼しくしましょう
扇風機やエアコンで室温を適度に下げましょう。過度の節電や、「この程度の暑さなら大丈夫!」と我慢してはいけません。
🌞 「日差しを」よけよう
帽子をかぶったり、日傘をさすことで直射日光をよけましょう。また、なるべく日陰を選んで歩いたり、日陰で活動したりするようにしましょう。
「熱中症」にならないために、日頃から健康に対する意識を高めていきましょう。
参考:「熱中症ゼロへ」 一般財団法人 日本気象協会