わが国では、集団検診、人間ドック、職場検診、学校検診など様々な検診が行われています。いずれも共通しているのは、与えられた検診だということです。自分に検査を選択する余地がありません。乳ガン検診などの自己検診、家庭用血圧計、皮下脂肪計、検尿テープなどの利用、コンピューターを使った問診表からの診断など自分でできる健康チェックもありますが、これらだけでは不完全だといえます。
そこで、かかりつけ医による人間ドックを考えてみました。
かかりつけ医による健診の利点として、
1)自分の体質について最も理解してくれている
2)その人に最もふさわしい検査をしてくれる
3)病気が見つかった時、すぐに対応してくれる
4)継続して検査を受けることで、より早期に病気が発見される
5)患者さんの全体をみれる
6)検査内容に自己決定の配慮ができる
などがあります。
しかし、欠点として、
1)かかりつけ医の能力による精度の差がでる
2)検診技術、検査機器が十分とはいえない
3)つい先入観をもって診てしまう
などが考えられます。
かかりつけ医による施設内検診の条件をあげてみました。
1.最新の検査機器を駆使して検診できる能力がある
2.普段の診療データを生かせる
3.検診受診者の主体性を発揮できるように、検査内容の十分な説明を行える
4.検診結果をもとにして、きめ細かな事後のアドバイスができる
当クリニックでは、人間ドックの内容を受診者に選択してもらっています。
もちろん検査についてはすべて説明してからです。早く、安く、正確にをモットーに「かかりつけ医」だからこそできる人間ドックをめざしています。