心不全について
心不全とはどんな病気ですか?
心不全とは、心臓のポンプの働きが弱くなり、全身に十分な血液を送り出せなくなった状態のことをいいます。「心臓病」という一つの病名ではなく、さまざまな心臓の病気が進行した結果たどりつく状態、とイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
心臓は生きている限り休むことなく働き続けるポンプです。加齢や高血圧、心筋梗塞、不整脈、弁膜症などによってこのポンプの力が落ちてくると、血液が体のあちこちに滞り、むくみや息切れといった症状が現れてきます。
こんな症状はありませんか?
- 階段や坂道で以前より息切れしやすくなった
- 横になると息苦しく、枕を高くしないと眠れない
- 足やすねがむくむ、靴がきつく感じる
- 体重が数日で急に増えた(2〜3日で2kg以上など)
- 疲れやすい、だるさが続く
- 動悸がする
これらは心不全の代表的なサインです。「年のせいかな」と思って様子を見てしまう方も多いのですが、早めにご相談いただくことが大切です。
心不全は「悪くなったり良くなったり」を繰り返す病気です
心不全の特徴は、症状が急に悪化する時期(急性増悪)と、治療で落ち着いている時期を繰り返しながら、少しずつ進行していくことです。
裏を返せば、日々の生活の工夫と適切な治療によって、悪化を防ぎ、良い状態を長く保つことができる病気でもあります。「治す」というより「上手につきあっていく」病気、と考えていただくとよいと思います。
日常生活で気をつけていただきたいこと
塩分を控えめに 塩分の摂りすぎは体に水分をため込み、むくみや息切れの原因になります。薄味を心がけましょう。
毎日体重を測る 起床後、排尿後など決まったタイミングで測定し、記録することをお勧めします。数日で急に体重が増えたときは、体に水分が溜まっているサインかもしれません。
水分の摂りすぎに注意 主治医から水分制限の指示がある場合は、それを守りましょう。
お薬は指示通りに 心不全の治療薬は、症状がなくても継続することで効果を発揮するものが多くあります。自己判断で中止せず、疑問があれば遠慮なくご相談ください。
無理のない範囲で体を動かす 安静にしすぎることも、かえって体力の低下につながります。主治医と相談しながら、できる範囲での運動を続けましょう。
インフルエンザなどの感染症予防 風邪やインフルエンザは心不全を悪化させるきっかけになります。予防接種や手洗い・うがいを心がけましょう。
こんなときは早めにご連絡・受診を
- 体重が2〜3日で2kg以上増えた
- むくみや息切れが普段よりひどい
- 夜、横になると息苦しくて眠れない
- 急に動悸が強くなった、脈が乱れる
「様子を見よう」と我慢せず、早めのご相談が入院を防ぐことにつながります。
最後に
心不全は、ご本人だけでなくご家族の協力も大切な病気です。日々の小さな変化に気づき、早めに対応することで、住み慣れたご自宅で穏やかに過ごせる時間を長く保つことができます。
ご不安なことやわからないことがあれば、どんな小さなことでも構いませんので、当院までお気軽にご相談ください。
たかたクリニック

